坂元裕二さんが作詞を手掛けたTMNの曲一覧

東京ラブストーリー」や「Mother」、「カルテット」など

多くの人気ドラマを手掛けてきた脚本家坂元裕二さん。

また、

90年代に一大旋風を巻き起こした天才プロデューサー、

小室哲哉さん率いる3人組音楽グループTMN

一見何の関係もなさそうなこの二組ですが、

実は多くの楽曲を共作していた時期があるのです。

今回は坂元裕二さんが作詞を担当したTMNの楽曲とその収録アルバムを紹介していきます。

楽曲一覧

1990年アルバム「RHYTHM RED」

1990年に前身のTM NetworkからTMNに名前を変え、

1994年4月に活動終了宣言をするまでに彼らが残したオリジなるアルバムは2枚しかありません。

そのうちの一枚がこの1990年9月リリースの「RHYTHM RED」で、

全11曲中4曲を、坂元裕二さんが務めています。

①「69/99」

彼女には最後に見上げたあの空が曇ってた

ただ雨がプールに浮かんだ背中へと降るだけ

つなげない手を憎むようなことがもう無いなら

終わらない夜には聖火をかかげて踊れ

引用元:uta-net

アルバムの2曲目。ギターが主体のロックな曲調で、歌詞もハードボイルドな感じに仕上がっています。

坂元さんは1967年生まれだから、この時若干23歳

才能がえげつないよ。。

②「RYTHM RED BEAT BLACK」

ワインで濡れた甘い唇は 閉じたままでも心焦がす鍵

琥珀の絨毯に沈むハイヒール 爪の先からリズム刻んでる

引用元:uta-net

アルバムの3曲目。アルバムのタイトルトラックでもあり、シングルカットもされた人気曲。

色気のある歌詞が印象的です。

タイトル曲を任されるなんて、めちゃくちゃ信頼されてますね!

23歳がこんなセクシーな歌詞を。。

③「WORLD'S END」

アルバムの6曲目。

これもハードな曲調で、アルバムの世界観を強く演出しています。

You're Free 熱い憧れ

You're Dream 時より速く

You're Free 朝に追い付け

You're Dream 夜を追い越せ

引用元:uta-net

④「TENDER IS THE NIGHT」

アルバムの9曲目。TMNメンバーの木根尚登さん作曲のナンバー。

どんな言葉で話せば 戸惑いの涙が止まるのだろう

ここにいるのに見えない あの頃の君とは違うから

引用元:uta-net

泣ける。いい曲だ。。

木根さんの書くバラードは名曲揃いなんですよ。
坂元さんの歌詞もぴったり合っていますね。

1991年アルバム「EXPO」

全12曲中5曲の作詞を坂元裕二さんが担当。

前作より一曲多くなっている上、

他の楽曲は全てTMNのメンバーの作詞。

坂元さんがどれだけ信頼されていたか窺い知れますね。

①「Jean Was Lonely」

スパニッシュなリズムに乗るダンサブルな曲です。

帰らない誰かを待ちながら君は 風の吹くたびにふりかえる

夢の忘れ物が色褪せて いつも涙のベールで愛を隠すよ

引用元:uta-net

いかにも小室哲哉!って感じの曲だなぁ。。

早口で譜割が細かいですよね。作詞も大変そう!

②「Crazy For You」

この曲はかなり特殊です。メロディーがなく、歌詞もありません。

ただ、曲中にラジオドラマのような形でボーカル宇都宮隆さんの芝居が入ります。

そこでの台詞をおそらく坂元裕二さんが書いているのでしょう。

非常に面白い構成なのでぜひ聴いてもらいたいです。

当時、宇都宮さんの「バラード一曲分だよ」という台詞に、全国の女性が歓声をあげたんでしょうね。

言ってみたい!!

③「あの夏を忘れない」

アルバムの中核をなす名曲。夏の恋のイメージを見事に描き出しています。

こぼれた日差しが ハネた髪をぬらす

波に泳ぐかけら 数えて手を振る

キスが終わるまで 夏が立ち尽くすよ

C'mon C'mon 君と出会い

C'mon C'mon 涙はキャンセル

引用元:uta-net

④「月はピアノに誘われて」

前作の「TENDER IS THE NIGHT」同様、木根バラードの一つ。木根さんボーカルの曲で、坂元裕二さんが作詞を担当したのはこの一曲のみです。

たえまなく 涙あふれて いつか君は 寄り添うばかり

月あかり ちぎれた影 道を二つ 分かつ

引用元:uta-net

⑤「Tomorrow Made New」

激しいディストーションギターが印象的な異色ナンバー。

タイトルの頭文字が「TMN」になることからも、かなり気合の入った楽曲であることが伝わってきます。

TM Network期の初期作品「CHILDHOOD'S END」を想起させる「幼年期の終わり」

というフレーズを入れてくるところが坂元さん、ニクいですね。

行く先も知れぬ 空に向かう歌声 セイルを付けたら 永遠と名付けよう

聞こえてくるだろ 月とピアノの悲鳴 泳ぎ出したなら 息を止めて歌えよ

引用元:uta-net

TM Network期の初期作品「CHILDHOOD'S END」を想起させる「幼年期の終わり」というフレーズを入れてくるところが、坂元裕二さんニクい!

(考えすぎでは。。)

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に出てくるセリフ「俺は小室哲哉のブレーンをやっていたんだ」の意味

ヒット作の多い坂元裕二作品の中に「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」

という作品があります。

2016年にフジテレビ系列で放送され大きな話題を呼びました。

この作品に登場する高橋一生さん演じる佐引穣次というキャラクターが

「俺は小室哲哉のブレーンをやっていたんだ」

と自慢げに話すシーンが何度か出てきます。

何気ないセリフですが、小室さんと何度も仕事をしてきた坂元裕二さんだからこそ書けたとも言えそうです。

まとめ

2021年には坂元裕二さんが初めて映画脚本を担当した「花束みたいな恋をした」が、

興行収入30億円を超える大ヒットを記録。

また、

4月にはフジテレビ系ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」の放送も控えています。

彼の作品の魅力に取り憑かれたのなら、

脚本だけではなく作詞家としての坂元裕二も掘ってみてはいかがでしょうか。

そこには卓越した言葉のセンスが、溢れています。

↓「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、「最高の離婚」などフジテレビ系列での坂元裕二さん脚本ドラマがたくさん見れます。

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